昔の葬儀事情から今日の香典返しの地域差を考える

そもそも葬儀は今日のように葬祭業者が1日・2日でとても手際よく処理していた性質のものではなく、近所の女性が炊き出しのお手伝いに来ていただいて、今日のように交通が発達していなかった時代に遠方から親戚が訪ねて来たりと本当に大変なものだったようです。

※葬儀は本来 近所の者が取り仕切り、喪家の者はできるだけ亡き人の傍らに居たり、来客への応対に努めるようにしたものです。ですから極端な例として村八分の場合でも、残り二分に葬儀の手伝いが含まれていて、どんなに疎外していている場合であっても日本人の性質として葬儀は地域で助け合ったものなのです。

当然、家中がごった返したなか葬儀の後に親戚を送り出して香典返しを用意していたら、急いでいても四十九日頃になっていたということのようです。その名残りとして葬儀の「のし紙」や「挨拶状」は今日でも薄墨(うすずみ)で印刷します。これは(急いでいて)墨をしっかり磨る暇も無く、駆け足でのご挨拶をお許しくださいという気持ちが込めらたと云われています。

お品についても、今日のようにトラック便が発達していなかったので、商品を手配しても時間がかかっていたのでしょう。このような理由から、仏教的な教えから香典返しを四十九日におくったということではなく、遺族が葬儀に参列してくれた事へ感謝の気持ちを込めて、当時としては急いで用意しても四十九日頃になっていた・・・ということです。それが四十九日の「前」か「後」かということは後付けの理由があったりしますが、あまりこだわらなくて良いでしょう。

長年の香典返し準備の経験から、川筋気質の地域は四十九日よりも早目に、おおらかな地域では四十九日を過ぎてのお返しとなることが多いように見受けられます。また、昔から物流が発達している地域では早い傾向、山深い山村や漁村など物流から離れている地域では遅めの習慣が根付いているなど地域差が見られます。(地方の村落でも、例えば峠ひとつ、もしくは川を越えるだけで変ってくる内容です)

このような理由から、香典返しの時期については四十九日の前でも後でも本来どちらでも問題ありません。宗教の教えから香典返しの時期について四十九日の前や後といったことに一切のこだわりはありません。ただし、ご意見番のようなご年配の方が『四十九日の後・・』や『四十九日までに・・』とお話された場合には、角を立てないように、それに従うと波風立てずに万事滞りなく済ませることができるでしょう。/香典返しの時期について

香典返しの品物には昔から殺生につながる『鰹節』などを避け、海苔などの海藻類・椎茸・お茶・シーツなどの寝具類・タオルが使われました。今日では、この枠にとらわれずに高級お吸い物など色々な商品が選ばれていますが、それでも生肉・生魚・明太子などの生々しい食品、またハサミや包丁など不適切な品は常識で考えて避けたほうが良いでしょう。/香典返しの品物について

そんな時に役にたつのがカタログギフトです。直接、香典返しとして生肉は贈れなくても、カタログギフトから先方が選ぶのであれば問題は無いでしょう。最近はこだわりのカタログギフトも増えてきているので贈り分けするケースもあるようです。/カタログギフトから選ぶ

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